今の人はWEBブラウザ戦争なんて知らないでしょうね。
ネット始めた時からIEが標準だったりして、IE以外にWEBブラウザがあるなんてことすら知らなかったりするかもしれないですね。
「インターネットする」が「インターネットエクスプローラーをする」の略だと思っているかもしれません。(“インターネットする”という言い方が正しいかどうかの議論はひとまず置く)
もしブラウザ戦争に勝ったのがIEじゃなかったら、という想像。
●もしNetscapeが勝っていたら……?
IEが勝ったというよりはNetscapeが自滅した感じが私はしているのでこういう仮定はそもそもあり得ないんですが。
Windowsの意義が薄れていた
これはあるでしょうね。
今やTVCMですらWEB画面を表示しているのはIEですし、「インターネット入門」なんて番組もやっぱりWindowsのIEを使ってます。
今のパソコン利用目的の一位であろう「ネットする」という使い方からするとWindowsを使用することが利便性が高い・教材も多いということで一番利点が多いと思います。
ブラウザがIEでなければWindowsに固執する意味はもう少し薄かったはずです。
ブラウザのインタフェースはもっと良くなっていた
それはどうですかね。
IEの成長が止まってしまったのはIEがお山の大将になってしまったからで、それがNetscapeでも同じことだったと思います。
それぞれが普及率40%くらいであったらそれこそ日々機能拡張され続けたはずです。
Netscape/IEの3.0から4.xくらいの時代がそれです。バージョンが上がるたびに何か変わっていました。
今なんてIEを5.0から6.0に変えてもなーんにも変わらないよね。
「ハイテクの権威」が変わっていた
マイクロソフトからNetscapeになるだけで、大した違いはないと思うけど。
デバイス/アプリケーションが多様化していた
Netscapeがあのまま勝ってたらオープンソース化もされなかったはずなのでこれはあり得ない。
まぁしかし途中に出てきたこの言葉は重いね。
ブラウザのインタフェースデザインの最終形態が「進む」と「戻る」の矢印なのだとしたら、それはひどく残念なことだ
モザイク(IEやNetscapeの元になったブラウザ。昔「ネットする」と「モザイクする」が同義語であったくらい)の開発者のインタヴューで、「戻る」ボタンを付けたのは失敗だったと吐露してました。
お陰でリンクの構造が単純化されてしまって、もっと構造化されて複雑かつ便利に成長するはずだったハイパーリンクが薄っぺらいただのボタンに成り下がってしまったということでしょう。
まぁでもしかし、5.0と6.0の差異が全く分からないように、IEの成長は止まってしまいましたのでまたブラウザ戦争が始まると思いますよ。いつまでもIE独裁なんてあり得ないもの。
コンシューマゲームが任天堂からソニーに変わっちゃったようなものです。ファミコン・スーパーファミコンの頃、ソニーがゲーム機でトップ取るなんて誰も考えてなかったでしょ。