odoru.org

ファラオ青島

道に咲いた、かわいいたんぽぽの花を見て、もう春なんだな、などと思いながら

青島は湾岸署へ続くいつもの道を歩いていた。

現場から呼び戻されて渋々帰るところだ。


青島    「あっ、もしもし萩原?
   
        俺さあ今日行けなくなっちゃたんだよ。
   
        夜勤明けだっていうのにさあ、また仕事入っちゃって・・・。
   
        メンツ足りなかったら司馬に電話してみてよ。
   
        あいつ確かオフのはずだし、たぶん大丈夫だと思うから・・・。
   
        あ、そうそう高岡も呼べば来るんじゃない?


        そうなんだよ、もう2日も徹夜なんだよ。
   
        まいっちゃったよ、裏付け操作のあと、運転手だろ、その後なんだかんだあるわけよ。

        また誘ってよ、今度は必ず行くからさ・・・・じゃまた。」


青島は携帯電話をコートのポケットに突っ込むと、

伸びをしながら眩しそうに片目で空を見上げた。
    
「さあ、帰って少し仮眠でもとるか・・・・・・・・・」そう呟くとまた歩きはじめた。


謎の男   「君ぃ~、そこのモスグリーンのコート着てる兄さーん!」

青島     「俺? 俺っスか?」

謎の男    「そうそう、君!」

青島     「何んですか?」

謎の男    「君さあ、なかなかカッコイイじゃん!どう、モデルやってみる気ない?」

青島     「はぁ?」

謎の男   「今度の、CMのイメージに君がぴったりなんだよ。」

青島     「・・・・・・」

謎の男   「どう?」

青島     「・・・・・」

謎の男   「・・・・・」

青島     「それって、面白いですか~?」

謎の男   「結構面白いと思うよ。」

青島     「わくわくします~?」

謎の男   「わくわくすると思うよ。」

青島     「生きてるっ!て気がします~?」

謎の男   「生きてるっ!って気がすると思うよ。」

青島     「燃えますっ?」

謎の男   「燃える!んじゃないかな。」

青島     「俺、や、やります!」

謎の男   「そうか、交渉成立だな!明日10時に迎えに来るからここで待ってて。」


そう言い残して謎の男は立ち去った。


次の朝、約束通りの時間に迎えの車が来た。

車の中で台本を手渡され、目を通すようにと言われた。

どうやら、舞台俳優の役のようだ。

車は、スタジオのようなところに到着した。


メイクをされて衣装を着せられて、驚いた。

青島     「え~うそ~」

こんなカツラがこれ程似合うなんて自分でも驚いた。

青島     「そうだ、セリフの練習しとこ。」  

        「だまれ~。」( なんか違うよなあ。)

        「ダマレ!」  (これも違う。)

        「だまれーーーー。」 (これもちょっと違う。)

       「黙れっ!」
(よしこれでいこう!)

スタッフ   「本番でーーす。」

青島     「よし行くぞ!・・・・・・」



「青島くん」  「青島ぁ~」   「青島くん!」   「先輩!」

青島    「黙れっ!」


真下    「先輩!起きて下さいよ。何やってんですか?課長がカンカンですよ!」

青島    「ん?・・う~ん・・・Zzzzzzz・・・・・・・」

署長    「青島くん、黙れとはなんなんだい?」
     
       「最近の若いモンは礼儀というものを知らんのかね。ねえ秋山くん」

秋山    「ごもっともで」

       「袴田くん、ちゃんと注意しときなさいよ。」

袴田    「青島ぁっーーーーー!!」


青島    「ん~~・・ふにゃ~  Zzzzzzz・・・・・・・」

すみれ   「湾岸署は今日も平和!」

【マーサさんよりコメント】

この小話は青島バージョンと、我がサイトのキャラ青司馬健太郎バージョンを、同時進行で書いたもので後者は近日中にFOOでUPされます。ご了承ください。
いや~ネタを踊るに絞って書くのは難しいです。
絞りきれずに、地味リンクということにしちゃいました。(笑)
今日湾のネタ出し大変ですね。
Written by マーサさん
2002.03.27製作
2002.04.04公開
Copyright © 1999-2004 踊る大捜査線FANSITE, All Rights Reserved.