デジカメを買ったぞ
KodakのDC20という型番の物である。
買い換えたいというので安く譲ってもらったのだが(ありがとう!)、これは良い買い物をした思う。
元々写真好きでないわたしは、どこに出かけるにもカメラは持ち歩かない。最近では使い捨てカメラもあり便利になっているはずなのだが、写真嫌いなためにわざわざ買わない。出かけるときには一応「今回くらいは思い出に写真を撮っておこう」と誓うのだが、なかなか実現しない。ちゃんとしたカメラがあれば、せっかく持っているのだからと撮るのだろう。 確かにちゃんとしたカメラはある。まだ買ったデジカメを接続出来る状態にしていないので今回は写真は省くが、京セラのサムライというカメラである。これはホントにちゃんとしている。望遠等も付いていて機能的には充分である。だがちゃんとし過ぎているためなのかこれがまたデカイのだ。
リビジョンアップして最近のサムライは随分小型化したようだが、わたしのものは初期型である。両手で抱えなければ到底撮影は出来ないし、形はパッと見だとビデオカメラである。重い。出かけるには荷物になってしまう。首にかけるのも重いからもはや携帯カメラとも呼ばれない。
そんなだから尚のこと持ち歩かなくなってしまっている。
余談だが、このサムライ、実は元々実家の持ち物であった。 ある日わたしはパチンコで大勝して一眼レフのちっちゃなカメラを手に入れた。 これを実家に持ち帰った機会にこっそりサムライと交換してきたのだ(なんとなくサムライの方がかっこよく見えたのだ)。 それもかれこれ3年くらいになるのだが、未だに何も言ってこない所を見るとまだ気づいていないのだろう。写真嫌いな一族なのかもしれない。
今回購入のDC20はとっても小さい。Yシャツの胸ポケットにも入る大きさだ。 デジタルカメラだから現像料金も現像までの時間もかからない。 難点は通常の写真のように形としては残らないことだが、これは逆にアルバムなどの場所を必要としない、という利点でもある。
このDC20を友人が売るきっかけになったのが「通常モードで最大8枚しか撮れない」という短所である(別のモードでも最大16枚)。 だがわたしのことである。使い捨てカメラでさえ半分以上は持て余してしまうほどしか撮らない。8枚も撮れれば想い出たっぷり撮れるのである。
そんなわけで想い出を撮ることが容易くなったのであるが、開梱して最初に撮ったのは想い出でもなんでもなく、パソコンラックの上で寝転がっていた空き缶であった。前途多難である。
Written by かず
1996.10.07
1996.10.07